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【蔵本達也のドイツ社会人留学リポート】Vol.42 ドイツの春と花粉症、そして技術を磨くオステオパシー勉強会

2026/03/26


ドイツでの生活も少しずつ時間が経ち、四季の移り変わりをよりリアルに感じられるようになってきました。最近は気温も徐々に上がり、長かった冬が終わりを迎え、春の気配が一気に広がってきています。街を歩いていると、木々に新しい芽が出始め、ふと目に入るのが桜のような花です。日本のように一面に広がる満開の桜とはまた違いますが、異国の地で見るその風景はどこか懐かしさを感じさせてくれます。
こうして春の訪れを感じられるのはとても嬉しい反面、この時期になると毎年悩まされる問題もあります。それが花粉症です。今年も例外なく症状が出てしまい、特に目のかゆみと鼻水、そして集中力の低下に悩まされる日々が続きました。仕事にも影響が出始めたため、今回はしっかりとドイツの病院を受診することにしました。
診断としては、おそらくヘーゼルの花粉に対するアレルギー反応とのことでした。ドイツではこのヘーゼルの花粉が非常に早い時期から飛び始めるため、日本とは花粉の種類やピークの時期が異なります。日本ではスギやヒノキが主な原因ですが、こちらではヘーゼルやカバノキなど、また違った植物が影響してくるため、最初は少し戸惑いました。
特に印象的なのは、ドイツに来て1年目は全く花粉症の症状が出なかったということです。しかし2年目に入ってから徐々に症状が出始め、今では完全に体が反応するようになってしまいました。環境が変わることでアレルギー反応が新たに出るというのはよく聞く話ですが、まさにそれを自分自身で体験しているような感覚です。現在は処方された薬を服用しており、症状はだいぶ落ち着いてきていますが、改めて体調管理の重要性を感じています。
そして今回のメインテーマですが、先日フランクフルトで開催されたオステオパシーの勉強会に参加してきました。講師は石川先生で、これまでも数ヶ月に一度のペースで開催されていた勉強会です。ただ、自分自身のスケジュールや仕事の関係でなかなかタイミングが合わず、今回は久しぶりの参加となりました。その分、非常に楽しみにしていた勉強会でもありました。
今回のテーマは「仙骨の評価と治療の復習」。一見すると基本的な内容に思えるかもしれませんが、実際に掘り下げていくと非常に奥が深く、改めて基礎の重要性を痛感する内容でした。特に印象に残ったのは、アジャストの方向性やベクトルのわずかな違いによって、治療効果が大きく変わるという点です。ほんの数ミリ、数度の違いで、クライアントの身体の反応が全く変わるという繊細さは、技術職としての難しさであり、同時に面白さでもあると感じました。
普段の施術でも仙骨は重要視していますが、今回の復習を通して、評価の精度やアプローチの正確性がまだまだ改善できる余地があると気付かされました。そしてその場で何度も実技を繰り返しながら、細かな感覚をすり合わせていくことで、自分の中で「これだ」という感覚を少しずつ掴めたことは大きな収穫でした。
さらに今回の勉強会では、口腔内からアプローチする頭蓋骨の調整テクニックについても学びました。手袋を装着し、口の中から直接頭蓋骨へアプローチしてバランスを整えていくという非常に繊細な手技です。この技術は、頭痛や顎関節のトラブル、眼精疲労の改善だけでなく、小顔効果や首・肩こりの軽減にも効果が期待されていると言われています。
実際に行ってみると、非常に難易度が高く、力の加減や方向、触れるポイントの精度が求められるため、簡単に習得できるものではありませんでした。しかし、こうした難しい手技に挑戦し続けることで、自分の引き出しが増え、クライアントに提供できる価値が確実に広がっていくと感じています。
この勉強会の大きな魅力の一つは、少人数制であることです。そのため、ただ技術を教わるだけでなく、その場で疑問をすぐに解消でき、細かいニュアンスまで確認しながら進めることができます。この環境は非常に貴重であり、毎回の学びの質を大きく高めてくれています。
そしてありがたいことに、最近は自分のクライアントさんもかなり増えてきています。日々の施術の中で今回学んだ内容を実践する機会も多く、特に仙骨の評価と治療を見直したことで、腰痛を抱えるクライアントさんへの対応が以前よりも格段に良くなったと実感しています。施術の再現性や結果の安定感も高まり、自分自身の中でも自信を持って提供できている感覚があります。
もちろん、オステオパシーだけに頼るのではなく、これまでの理学療法の知識やトレーニング指導の経験と組み合わせながら、一人ひとりの状態に合わせたアプローチを行うことを大切にしています。その中で今回の学びが確実に自分のベースを底上げしてくれていると感じています。
今後もこのような勉強会に積極的に参加し、知識と技術の両方を磨き続けていきたいと思います。そして自分自身が成長することで、より多くのクライアントさんに質の高い施術を提供し、少しでも身体の悩みを解決する手助けができればと思っています。
最後になりますが、今回も丁寧にご指導いただき、多くの学びの機会を与えてくださった石川先生、本当にありがとうございました。これからも引き続きよろしくお願いいたします







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