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ストレングス&コンディショニングコラム

第二期 vol.2 筋トレが投手に及ぼす効果とリスク回避

2012/01/23

筋トレ



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 野手には激しいウエイトを積む選手は多いが、投手は「筋肉を付けすぎると動きが悪くなる」というリスクが先行し敬遠され続けてきた。しかし、高橋大輔トレーナーは「投手も筋トレを取り入れるべき。適切な方法で取り組めば、筋肉の質が上がる」と有効性を強調する。

 ウエイトにより筋出力を上げれば、球速向上などに繋がり、パフォーマンスに好影響を及ぼすことは立証されている。一方で、『動き』については注意しなければならない。「投手は常に体を動かさないといけない。動きのしなやかさなど失ってはいけない要素は多い」と高橋さん。ウエイトに取り組むにしても、可動域を意識した方法を忘れてはならないという。例えば、肩周りを鍛える際には、バーベルよりもダンベルを用いた方が可動域を広く使ったトレーニングが可能になる。「『何キロを上げた』というように重さを基準にしてはいけません。可動域をフルに使った状態で重りを持ち上げるように意識しなければ、結果的に動きに悪影響を及ぼします」。ウエイトの効果を競技パフォーマンスへ最大限に反映するためには、『動き』を重視することが求められる。

 そこで有効なのが『運動機能の評価』だ。ウエイトに取り組む際、6?8週間などのスパンで定期的に動きの測定を行う。『両足を広げて腰を落とす』、『片足立ちになりもう一方の足を上げる』など、7種類の測定方法をもとに人間の体の基本的な動きを評価。全てが競技での実践的な動きの基礎となる。「測定結果により、現在の筋トレが正しい方向で行われているか分かりますし、必要なメニューを作成する根拠にもなります」。シーズン中にも疲労によりどの動きが悪くなったかを正確に判断することができるため、定期的な測定を勧めている。

 他にも体の軸を鍛えるピラティスに取り組む選手もおり、正しい体の鍛え方はパフォーマンスに好影響を及ぼす。一方で、ケガの予防に関しては注意を喚起する。「筋トレで筋出力が大きくなれば、それだけ関節にかかる負担が増しケガの可能性が高まる。最初にしっかりとインナーマッスルを鍛え関節を安定させることが重要」という。

 ケアウイング曙では正しいトレーニングによるパフォーマンス向上に積極的に取り組んでおり、プロ選手の利用も多い。科学的に実証された方法を用いるトレーニングセンターは少なく、一般利用者の健康にとっても非常に有益となっている。





ストレングスコンディショニングコラムは元男子バレーボール日本代表フィジカルコーチ 大石 博暁を始めとした、
飛翔会グループの経験豊富なスタッフが、
トレーニングについて分りやすく解説します。

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