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№9「ストレッチを考える ~その1:ストレッチのいろいろ~」

 ストレングス&コンディショニングコラム

2021/03/19

トレーニングをするうえで、切っても切り離せないのがストレッチですね。
ということで、今回から数回に分けて、ストレッチについてお話していきます!
初回はストレッチの種類について、私なりの解釈を入れて、進めてみたいと思います。

一般的にストレッチは大きく分けて「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」の2つに分類されます。
この辺は、様々な健康情報番組や雑誌などで取り上げられているため、ご存じの方も多いと思います。
そこで今回は、この 「静的ストレッチ」 と 「動的ストレッチ」 をもう少しだけ掘り下げてみていきましょう。

まずは 「静的ストレッチ」 について。
」とは、「止」でも使われるように、「ある状態を維持する」ことを意味します。
つまり、「静的ストレッチ」 とは、「一定の姿勢を維持する」 ストレッチになります。
この 「一定の姿勢を維持する」 方法には2つあります。
1つは重力に身を委ね脱力した状態で維持する方法(重力性ストレッチ:造語です)で、出来るだけリラックスして一定の姿勢を20~30秒キープします(いわゆる世間一般で静的ストレッチと呼ばれているのはこのストレッチですよね)。
もう1つは自分の筋力を使って姿勢を保持する方法(筋力性ストレッチ:これまた造語です)で、ヨガなどはこれに当てはまります。

次に 「動的ストレッチ」 について。
読んで字のごとく、「静的ストレッチ」 とは対称的に、「常に動きを伴う」 ストレッチになります。
この 「動的ストレッチ」 にも2つの方法があります。
1つ目は一定のリズムで同じ動作を繰り返す方法(ムーブメントリズムストレッチ:同上)で、サッカーのウォーミングアップでよく使われるブラジル体操や、メジャーリーガーの前田健太選手が行っているマエケン体操など、一定のリズムに合わせて特定の動きを反復します。
2つ目はある姿勢から次の姿勢へ、さらに次の姿勢へと流れるように動く方法(ポジショナルフローストレッチ:同上)で、近年ではムーブメントプレパレーションなどと呼ばれている事が多いです。

一言でストレッチと言っても、実際にはいろいろありますね!
一般的には大きく2つに分けられるストレッチ(静的ストレッチと動的ストレッチ)も、少し踏み込んでいくとさらに細かく分けられることを知って頂ければと思います。
この分類が、より個々の目的に合ったストレッチの選択に繋がってきます!

今回はこの辺で。
次はストレッチの一般的な効果についてお話していきます。

健康運動指導士
CSCS
髙橋 大輔

飛翔会の整形外科クリニック


スポーツ支援活動実績 物販事業