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【蔵本達也のドイツ社会人留学リポート】Vol.17 オステオパシー勉強会

2024/02/26


 皆さんこんにちは。本日はフランクフルトに勉強会の為電車で行っていますが、本日から6日間ストライキの為、かなりの本数の電車がキャンセルとなっています(だいたい1日の8割はキャンセル)。本日も電車の遅延やキャンセルが続き、往復だけで11時間の移動時間となりました。ちなみに通常は早い電車を使うと往復3時間程度、遅い電車を使うと往復8時間程度かかります。

 こればかりは何とかして欲しいものです。ドイツではストライキは普通で、日常茶飯事です。ドイツ人は賃上げを求めていつもストライキを起こします。

 ストライキとは労働者が労働条件の改善・維持などの要求を貫徹するため、集団的に労務の提供を拒否することです。ストライキを起こすことによって経営者は労動者に一斉に休業されてしまっては操業が不可能となり、売り上げや利益の面で大きな打撃を受けてしまいます。そのため労動者側は、ストライキの取りやめを交渉材料として、使用者に労働環境や労働条件の改善を求めることができるといった感じです。簡単にいうと、賃金を上げて欲しい労働者が、仕事を一時放棄して集団で会社を困らせるみたいな感じです。やはりお客様のことは考えてないですよね。笑
 日本ではストライキは考えられませんよね。今後日本もストライキが普通になる時代が来るかもしれませんね。

 さて、今回のテーマは第二回オステオパシー勉強会に参加してきたことについてです。今回は1人新しい受講者が増えました。彼女は私と同じ日本の理学療法士の方で、ドイツ6年目、フランクフルト在住の方です。今はドイツの理学療法士の免許を書き換えている最中とのことでした。免許の書き換えに関しても、地域によって条件に違いがあるので、今度詳しくお話を伺って細かいことをこのブログで伝えたいと思います。

 今回の勉強会のテーマはクラニオセイクラル・セラピー(頭蓋仙骨療法)でした。また、現在私が抱えている副鼻腔炎でお困りの患者様の治療方針や診るポイント、治療も同時に指導していただきました。クラニオセイクラル・セラピーとは、体液循環が悪くなる原因として考えられる身体のゆがみ(胴体、仙骨)の調整や頭蓋骨のゆがみの調整、硬くなった頭蓋骨(頭蓋骨は固まった1個の骨ではなく、いくつかの骨(前頭骨、後頭骨、側頭骨など)がつながって形成されています。このつなぎ目のことを縫合といいます。)の縫合を開放し、体液の循環を整え自律神経やホルモンバランスに働きかけ自然治癒力を高めるといった考え方です。

 実際に指導を受けて、そして被験者としても体感しました。かなり軽いタッチですがちゃんと組織を捉えている為、とても心地よく感じました。だいたい5gくらいの圧と言われています。やはり解剖学が頭の中に入っていないと、どこを触っているのか、そしてどの方向に動くのかをイメージできません。何となく触るのではなく、しっかりと自信をもって触れるか、そしてソフトに。これがとても難しいです。今回も被験者の方に協力してもらい、どれくらいの圧で、石川先生と同じ感覚かどうかを答え合わせしながら実技に励みました。ただこれは鍛錬だと思います。これからデュッセルドルフに戻り、骨模型と被験者で練習を繰り返し重ねていきたいと思います。今回感じたことは、解剖学と触診技術が全てだなということです。もちろん生理学も説明する上で、そして仮説を作る上でも重要ですが。今回も引き出しを増やせて、また一つ成長できたと思います。それもご指導してくださった石川先生を始め、被験者として協力してくださった方には感謝の気持ちでいっぱいです。

 今後も患者様に還元できるように、少しでも成長できる環境を作っていきたいと思います。






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