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スタッフブログ

【蔵本達也のドイツ社会人留学リポート】Vol.36 日々の仕事とフランクフルトでの学び

2025/09/22


皆さんこんにちは。
ドイツではすっかり秋が深まり、朝晩の冷え込みも厳しくなってきました。日照時間もどんどん短くなり、夕方になるとあっという間に暗くなってしまいます。天気もどんよりと曇りがちで、日本の秋の爽やかさとは少し違う雰囲気です。そんな中でも街は元気で、あちらこちらで季節のイベントが開催されています。私は足を運んでいませんが、ミュンヘンでは有名なオクトーバーフェストが盛大に行われており、ドイツ全体がビールと音楽で盛り上がっていました。デュッセルドルフの街中でも、小さなフェスやクリスマスマーケットの準備が始まっており、冬の訪れを感じさせる雰囲気になっています。季節が移り変わるごとに、街全体が違った顔を見せてくれるのは、ドイツでの生活の楽しみのひとつです。

最近の仕事について

私は現在、デュッセルドルフで施術とパーソナルトレーニングを中心に活動しています。ありがたいことに、多くの方に通っていただけるようになり、最近ではグループトレーニングも始めました。目的は、皆さんが少しでも健康的に生活できるように、身体のケアと運動をトータルでサポートすることです。
「身体は資本」という言葉がありますが、本当にその通りで、どんなに仕事や家庭が忙しくても、自分の身体が健康でなければ何も楽しめません。とはいえ、1人では継続するのが難しいのも現実です。そこで、私の役割として、専門的な視点から正しい運動方法やセルフケアをわかりやすく伝え、継続しやすい環境を作るよう心がけています。
 グループトレーニングは少人数制(3〜5人)に設定しており、参加者同士が楽しみながら取り組めるように工夫しています。ただ楽しいだけではなく、正しいフォームや身体への感覚入力を意識してもらい、一人ひとりが「自分の身体の使い方」を理解できるようにしています。現在はレベル別や目的別に3つのクラスを設けて、初心者から経験者まで、それぞれの方に合った内容を提供しています。
 私のクライアントは実に多様です。駐在員やそのご家族、現地で働く方、スポーツ選手、そして脳出血後のリハビリを必要とする方まで、幅広くサポートさせてもらっています。最近は日本人だけでなく、ドイツ人や他のヨーロッパ・アジアの方々にも施術やトレーニングを提供できるようになってきました。言語の壁はまだ完全ではありませんが、「伝えようとする気持ち」と「理解しようとする姿勢」があれば、十分に成り立つことを日々感じています。もちろん、毎日少しずつですがドイツ語の勉強も継続しており、今後はより多くの方に日本の施術を知っていただきたいと思っています。
 ありがたいことに、これまでに日本代表の選手や他競技のアスリートをサポートする機会もいただきました。ただ、まだサッカー日本代表選手のサポートは実現できていません。これは私の大きな目標のひとつであり、焦らずに、しかし確実に準備を整えながら、そのチャンスが来る日を待っています。もちろん、ただ待っているのではなく、自分から積極的に動き続けることも忘れていません。未来に向けて一歩ずつ進んでいる実感があります。

フランクフルトでのオステオパシー勉強会

先日、久しぶりにフランクフルトでのオステオパシー勉強会に参加しました。仕事の合間を縫って行くのは簡単ではないのですが、やはり現場で得られる学びは非常に大きく、行って良かったと心から思える時間になりました。
 今回も石川先生が丁寧に教えてくださり、テーマは「足部」と「仙骨」。実際の臨床を想定しながら、評価のポイント、触診の仕方、治療の進め方を学びました。その後の時間では、脛骨や腓骨の治療、さらに頭蓋骨に関するアプローチまで、幅広く教えていただきました。
 印象的だったのは、ただ技術を学ぶだけではなく、「なぜその評価をするのか」「どういう反応を期待して治療を行うのか」といった、治療の本質的な部分を常に問いかけてもらえることです。教科書に書かれたマニュアル通りに進めるのではなく、あくまでもクライアントさん一人ひとりを丁寧に観察し、その人に必要なアプローチを選択していく。これは私自身が日々の臨床でも大切にしている視点であり、改めて強く意識することができました。
 石川先生からは「このタイプの腰痛なら、まずこの評価をしてみるといい」「この方向にベクトルをかけると反応が出やすい」といった、実践的で即臨床に活かせるヒントをたくさんいただきました。まさに明日から使える知識と技術であり、また施術家としての視野をさらに広げてもらえたと感じています。
 石川先生、今回も貴重な学びをありがとうございました。これからも学んだことを臨床の場で実践し、さらに多くの方に還元できるよう努めていきたいと思います。

 今回のブログは、日常の仕事のことと勉強会での学びについて書かせていただきました。こうした学びや日々の経験を通じて、少しずつでも前に進めていることを感じています。これからも挑戦を続けていきますので、引き続き応援していただけると嬉しいです。








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