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ストレングス&コンディショニングコラム

第二期 vol.4「自らの身体を知り実りあるトレーニングを」

2012/04/26

トレーニング



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・能力評価
 トレーニングを始める前にまずは己の体を知ることが大切。きっちりとした処方を施し強化のポイントを明確にすることで、トレーニングはより効果的なものになるのだ。能力評価について、ケアウイング曙の高橋大輔トレーナーに聞いた。
 
 これまで本稿で触れてきたように、選手が良いパフォーマンスを発揮するにはただ筋力を付けるだけではなく、身体の柔軟性やバランスが重要となる。トレーニングをする目的は、もちろん身体を変えるためだ。今回紹介する能力評価とは身体の健康診断と言え、現在のコンディションを知るために有効だ。トレーニングの基準として、これまではスピードが速くなった、ジャンプ力が上がったなど目に見える数字が重要視されていた。それらの数字も重要なことに変わりはないが、コンディションという面では疑問符が付く。「例えば投手が球が速くなったとします。しかし、身体のバランスが悪く1年後にケガをしてしまいました。競技生活を長く続けるためにはそれではいけません。ケガをしにくくパフォーマンスを向上させるためには、正しいバランスに整えた上で競技に臨まなければ意味がないのです」。そう話すのは高橋大輔トレーナーだ。
 
 能力評価はアメリカで生まれた評価システムだ。具体的にはBIG3と呼ばれる人が普段行なう基本的な3つの動作に、それら動きを細分化したLITTLE4という4つの動作を合わせた7つで構成されている。BIG3は全身の連動性、加速、減速の3つの要素から成り、LITTLE4は関節の可動域や体幹の安定性を求めた動作を含む。評価の基準について、高橋トレーナーは「動くべきところを動かして、動かさないところは動かさないこと」と話す。本来、股関節、肩関節は動かないといけない部分で、腰の部分はあまり動かしてはいけない部位だ。そこが安定せず腰が丸まった状態だと腰痛の原因になり、本来動かすべき股関節が動かしにくくなる。測定は1つの種目につき3回の試技を行い、安定性と可動性を基準に3点満点で採点していく。
 飛翔会では3年前から能力評価を取り入れてきた。高橋トレーナーは能力評価の利点を2つ挙げる。「自分の身体の弱点を知ることができることと、もう1つは現在の身体のコンディションを知ることができること」。例えば長いシーズンを戦うプロスポーツ選手などは、試合が進めば疲労も蓄積しパフォーマンスに支障が出る。そこで好調時と現在の能力評価を照らし合わせ、改善すべきところを見出していくのだ。これはジュニア世代の選手にも有効で、身体の成長過程を明確に知ることができる。
 
 競技に臨む前に、正確に自らの身体を把握しておくことが、好パフォーマンスに繋がるのだ。





ストレングスコンディショニングコラムは元男子バレーボール日本代表フィジカルコーチ 大石 博暁を始めとした、
飛翔会グループの経験豊富なスタッフが、
トレーニングについて分りやすく解説します。


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