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ストレングス&コンディショニングコラム

第二期「ウォーミングアップの正しい知識と大切な心の準備」

2013/04/25

ウォーミングアップ



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新年度を迎え、新たにスポーツを始めようと考えている方、実際に始めた方も多いのではないだろうか。しかし、突然の運動はケガのリスクを伴うため、ケガの予防という意味でもウォーミングアップは欠かせない。今回、そのウォーミングアップについて事前に知っておいていただきたいことを高橋大輔トレーナーにうかがった。

一般にウォーミングアップと聞けば準備運動というイメージが強いだろう。実際、先に挙げたケガの予防やパフォーマンスの発揮という点からもその必要性は明白だ。高橋トレーナーは「軽く息が上がるか、上がらない程度」のジョギング(ウォーキング)を行って体を暖め、血液が流れやすい状態にして静的ストレッチを行うのが理想だと話す。ただし、注意していただきたいのは、筋肉をゆっくりと伸ばす静的ストレッチは体全体に行うのではなく、日々の状態によって動きの悪い部分に対してアプローチを行うということだ。「動きが悪いのはその部分の筋肉が過緊張しているためで、ストレッチはその緊張を解くために『休め』という命令を送るようなもの。必要以上に行ってしまうと逆に動けなくなってしまう」と高橋トレーナーはその理由を説明する。アスリートが起床から一定のルーティンを設けているのは、一連のサイクルから自身のコンディションの僅かな変化を感じ、適切なアプローチを行うためである。

しかし、高橋トレーナーはウォーミングアップとは単に『肉体の準備』だけではないと語る。「パフォーマンスを発揮するという点でもスポーツはメンタルの部分が大きい。トレーナーの仕事は肉体の準備をサポートすることだが、メンタルが伴っていないと身にならない」と『メンタルの準備』が及ぼす効果についても話す。メディアに取り上げられる機会が多い五輪メダリストが最たる例だが、多くのアスリートが集中力を高めるために試合前に音楽を聴いたり、円陣を組むのはこのような考えがあるからだという。

静的ストレッチを経て、最終的に動的ストレッチによって体全体を大きく使い、競技に必要な動きを取り入れる。それが終われば運動前の準備は完了だ。この時点で既に筋肉の温度(筋温)は適温にあり、最大のパフォーマンスを発揮できる状態にあると言える。だが、その後の実戦的な運動によって筋温はさらに上昇する。筋温を適温に維持するための水分補給や発汗による調整、さらには運動後のクールダウンによる筋肉の緊張緩和も、継続した運動を行う上で忘れないで欲しいということを最後につけ加えておきたい。





ストレングスコンディショニングコラムは元男子バレーボール日本代表フィジカルコーチ 大石 博暁を始めとした、
飛翔会グループの経験豊富なスタッフが、
トレーニングについて分りやすく解説します。

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