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「第13回 肩の運動機能研究会」で理学療法士の増田拓が研究発表を行いました!

 スタッフブログ 高陽整形外科

2016/10/28

 10月21日(金)22日(土)、リーガロイヤルホテル広島において、「第13回 肩の運動機能研究会」が開催され、高陽整形外科クリニック理学療法士の増田拓が研究発表を行いました。

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 研究テーマは「胸椎回旋運動における結髪動作への影響」で、体幹と肩の運動について発表しました。結髪動作とは私たちが普段何気なく行っている髪を結ぶ、後頭部を触れるといった動作のことです。

 さて、ここで少し内容をご紹介します。

 髪を結ぶ時には、肩だけが動くと思っている方も多いのではないでしょうか?
 本来、人は動作を行なう上で単一の関節のみを動かしているのではなく、複合的に動くことでその動作を遂行しています。身体の関節の役割にはそれぞれ、動かすことが得意な関節と、支えることが得意な関節とが存在して、この役割は交互に構成されているということです。
 特に胸椎は肩関節の土台となる重要な部分で、動くことが得意な関節に分類されます。しかし、普段のデスクワークやテレビ観賞時に猫背が習慣になっていたり、運動不足で背中が硬くなったりして、本来動くべき胸椎部分の動きが損なわれやすいと言われています。

 今回の疑問点はこの胸椎の運動が肩甲骨や肩の動きにどんな影響を及ぼすのだろう?という事でした。
 結果として、胸椎回旋運動(胸を捻る動き)が硬い人は、そうでない人に比べて、結髪動作がしにくくなるという傾向が示されました。
 これは、肩を動かす時には肩や肩甲骨だけではなく、背骨の動きや広く言えば姿勢がもたらす影響も考慮して治療していくことが重要だと言えます。

 今回の結髪動作に限らず、ボールを投げる投球動作や、棚の上に手を伸ばす動作など、ほとんど全ての動作は肩だけの動きで成り立っているわけではないので、たとえ痛みや動かしにくさが「肩」にあったとしても、全身をみてその影響を1つ1つ考慮しながら治療していく事をお勧めします。

 飛翔会グループでは、痛みや動きにくさを発する患部の評価や治療はもちろんのこと、その周りにある部位や関節、広くいえば姿勢など全身の影響を考慮しながら患者様の治療にあたるよう、日々研究や教育などの自己研鑽を行っております。

飛翔会の整形外科クリニック


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