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№5「知って得する有酸素運動の効果と理由 ~その2~」

 ストレングス&コンディショニングコラム

2020/11/18

今回は有酸素運動が体にもたらす効果第2弾です。
前回は生活習慣予防、減量、体力向上などを中心に有酸素運動によって得られる効果とその仕組みについてお話ししました。(読まれていない方は「知って得する有酸素運動の効果と理由~その1~」をどうぞ)

様々な効果をもたらす有酸素運動ですが、前回挙げたものに加えて、実は意外なところにも効果を発揮します。
それが自律神経系への効果です。
自律神経は意識に上らない身体の内部の働きを調整してくれています。
例えば、心臓の拍動や血管の収縮による血流をはじめ、呼吸、発汗、内臓の運動など、頭で考えなくても、生きるために勝手に働いてくれている体の仕組みに作用しています。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、上記の働きを担ってくれています。
一般的に緊張状態にあるときは交感神経が優位となり、リラックスした時は副交感神経が優位になるといわれています。

有酸素運動は、この普段は意識に上らない働きをしている自律神経に働きかけてくれます。
特に血流や呼吸などを通して、交感神経と副交感神経の働きを調節してくれます。
高い強度の有酸素運動をすれば、身体はより多くの酸素を必要とし、呼吸数が増え、血流がよくなり、交感神経の働きが活発になります。
反対に、心地よい強度で有酸素運動をすることで副交感神経優位となり、身体は様々なストレスから解放されます。

もう少しだけ話をすすめますね。
では、この有酸素運動の自律神経への働きはどのような効果を身体にもたらすのでしょうか?

一般的に何らかの痛みや身体の不調を抱えている人は、ストレス下にある為、交感神経が優位な状態にあります。
交感神経優位な状態は、身体をより緊張させ、さらに痛みや不調を誘発します。
これが慢性痛や慢性的な不調の負のループの一旦です。
適切な有酸素運動を行うことで、交感神経優位な身体から、副交感神経優位な身体へと導いてくれます。
結果として、身体自体から余分な緊張が取れ、不要な慢性痛などが軽減されていきます。

飛翔会グループでは、リハビリテーションの一環として、有酸素運動を効果的に用いて、慢性的な痛みや不調の改善を行っています。
しつこい痛みや、長引く不調をお抱えの方は、一度飛翔会グループの各整形外科クリニックでの運動療法をお試しください。

健康運動指導士
CSCS
髙橋 大輔

飛翔会の整形外科クリニック


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