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【蔵本達也のドイツ社会人留学リポート】Vol.6 ドイツ生活でのポイントとEURO J Jr.CUP Winterに帯同したことについて

 スタッフブログ

2023/04/04

ドイツ生活11ヶ月経過しました。
3月は別れの季節。つい最近2人の友人が母国へ帰国しました。1人はルームメイト、もう1人は語学学校のクラスメート。ドイツでとても親しくしていた友人だったため、心にぽっかり穴が空いた感じです。
 さて、語学学校に通い始めて、現在B1レベルを勉強中です。語学習得というのは、本当に難しいですが、語学がクリアになれば、ドイツはとても住みやすい国だと感じています。
今回のテーマとして、一つは、今後ドイツやヨーロッパなどの海外で生活してみたいと思う方に簡単なアドバイスができたらと思っています。もう一つは、ベルギーで開催されたEURO J Jr.CUP Winter(少年サッカー)に参加させてもらったので、そのことについて話そうと思います。
 まず、海外生活の難しさは語学です。ドイツ語は特に世界の言語の中でも最も難しいと言われております。特に文法がかなり複雑で難しく、ポイントは簡単に以下の通りになります。(※他にもたくさんあります。)
◦3種類ある名詞の性別(男性•中性•女性※これは覚えるしかないです。)
◦単語の語尾の変化
◦4種類の格の存在(日本でいう助詞[は][に][を][へ])
◦動詞には格変化のほか規則動詞と不規則動詞があり、不規則動詞は主語による語尾変化に加え幹母音も変化します。
◦「r」「ch」「l」やウムラウト(ä,ü,ö)の発音がかなり難しい。最初はほとんど伝わらない…
など、例を挙げればまだまだあります。今現在は語学学校での勉学の他、サッカーチーム(全てドイツ語)、タンデムパートナー(※二人一組のペアになり、それぞれの母国語や得意な言語を教え合うシステムのこと)で語学向上を目指しています。ドイツ生活で快適に過ごすためには、語学は必須です。ただ、英語もほとんどのドイツ人が話すことができるので、英語でも生活できるのがドイツの特徴です。(仕事などは限られてきますが)ドイツ語を話せると生活の幅や質が変わってきます。

 もう一つの難しいところは家探しです。ドイツには基本的にホームステイかWG(シェアハウス)か一人暮らしの3通りです。私も4月までにデュッセルドルフに引越しするので、現在一人暮らし用の住む家を探しています。日本みたいに家が余っていることはなく、家賃も日本に比べると高いのがドイツの特徴だと思います。何個かサイトがあり、登録してメールも50〜100件くらい送っていますが、数件返信があれば良いレベルです。メールが返ってきて内覧に行けたとしても、そこから抽選になるためドイツ語が話せなかったり収入がない状態だったりすると、大家は嫌がり断られることも多いです。家探しはとてもハードルが高く、なかなかすぐには決まりません。基本的に日本から渡独してすぐはホームステイかWGのみの選択となるでしょう。語学がより伸びるのは、1人暮らしよりもWGやホームステイだと思います。エージェントによっては初期費用がかなり高くなってしまうので注意が必要です。

 食費に関しては、日本とあまり変わらないのかなと私は感じております。もちろん外食をするとかなり費用がかかってしまいますが、自炊を心がけていれば食費はある程度抑えられると思います。

 交通費に関しては、今年の5月から49€チケットが発行される予定となっております。これは49€で全てのドイツの電車やバスが1ヶ月乗り放題のチケットです。(ICEやICを除く)日本でいうと、新幹線や長距離バスなどを除く、全国のバスと地下鉄、JRが乗り放題といった感じです。この49€チケットはドイツ国内どこでも旅行に行けるので、本当に楽しみです。

 その他、日本みたいに公共トイレは多くありません。レストランや駅にはありますが、基本的に50セント〜1€ほど払う必要があります。トイレ問題で頭を抱えている日本人は多いそうです。
上記で記載したことがドイツで生活していく上で知っておくポイントとなります。しかし、ドイツ人はとても親切です。特にいいなと思ったポイントは、気さくに話しかけてくれるところと年配の人や困っている人に凄く協力的なところです。友達に会ったら、Hallo!!Wie geht es dir?(やぁ、元気?)などとフレンドリーに挨拶をして、握手とハグをします。日本にはないこの文化は素敵だと感じます。もう一つは重たそうな荷物を持っている人や車椅子の人に対して、常に声掛けができて助けることができる心の優しい人が多いところです。日本ではタイミングを逃すと声掛けができなかったり、困っていても見て見ぬふりをする人も多くいるイメージですが、ドイツではそれが全くありません。そのような光景を見るといつも心が温かくなります。私もドイツ人の良いところはマネをしています。しかし、日本にはおもてなしの文化があります。そのおもてなしのクオリティがドイツでは特にウケがいいです。どのビジネスにおいてもだと思いますが、日本人のおもてなしの心構えや丁寧な対応がドイツでのビジネスの可能性を大きくしているのだと感じます。なぜならドイツは少し良い加減なところがあるからです。電車にしても、仕事にしても…来てみて実際に過ごしてみると、いかに日本のサービスが優秀かを感じさせられます。

次にもう一つのテーマである、ベルギーのブリュッセルで開催されたヨーロッパの少年サッカー大会(EURO J Jr.CUP Winter)に参加しましたので、それについてお話したいと思います。この大会は以前Vol.4で書いた大会と少し似ています。Vol.4で書いた内容はヨーロッパのJAPAN選抜に帯同した話でしたが、今回は各国のチームで大会に参加するといった形です。私はFC Brussels JapanのU-10のチームのコーチ兼理学療法士として帯同しました。
出場チームは全6 チームで、それぞれU-8/U-10/U-12のカテゴリーで大会に参加します。各チームは下記の通りとなっております。
・ FC Frankfurt Japan A.B(ドイツ)
・ FC Brussels Japan A.B(ベルギー)
・ J Dream FC Amsterdam A.B(オランダ)
・ JFFC Paris(フランス)
・ LJJ London A.B (イギリス)
・ Euro Selections(ヨーロッパ選抜)
この大会は夏と冬の2回に行われています。夏の大会では、U-10/U-12のそれぞれ10数名程度大会優秀選手を選考して選抜チームを作り、EURO JAPAN選抜としてヨーロッパの大会に参加します。

 今回帯同した、FC Brussels JapanのU-10のチームは、私が渡独した当初から約1年間サッカー指導をしてきたメンバーたちです。すごく思い入れがあり、サッカー面も、人間力もすごく成長した彼らをみることができ、とても嬉しく思います。私自身も彼らのパワーにいつも元気をもらっています。結果は、10位中5位という結果に終わりましたが、選手たちはよく戦っていたと思いますし、しっかりポジティブな声がけができていた点も素晴らしかったと思います。

 実は今回の大会が子供たちと関わる最後の大会になってしまいました。理由は、4月からデュッセルドルフに引越し、新しくパーソナルスタジオを持つことになったからです。雇われの身ですが、パーソナルスタジオを持って、施術、予防、パフォーマンスの向上全てができるスタジオにしたいと考えています。

詳しいことは次回のVol.7でお話したいと思いますので楽しみにしておいてください。
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飛翔会の整形外科クリニック


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