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スポーツドクターコラム

骨粗しょう症(骨粗鬆症)治療薬をやめたい方へ

2026/07/09

中断前に知っておきたい骨折リスクと次の治療

プラリアをやめたいと感じている方へ

以前、本ブログで「骨粗しょう症治療薬は本当に“自分に合った”ものですか?」という記事を掲載しました。 その後、当院に通院されている患者様だけでなく、当院を受診されたことのない方からも、「プラリアはやめられないのでしょうか」「一度始めるとずっと続けないといけないのでしょうか」といった、プラリアの休薬や中断に関するお問い合わせを多くいただきました。 そこで今回は、骨粗しょう症治療薬の中でも、特にご相談の多いプラリアについて、休薬や中断を考える前に知っておきたいことをお話しします。 プラリアは骨粗しょう症治療で使われる有効な治療薬の一つです。 一方で、「いつまで続けるのか」「副作用が心配」「他の薬に切り替えられないのか」と不安に感じる方が少なくありません。 この記事では、プラリアをやめたいと感じている方に向けて、自己判断で中断してはいけない理由、イベニティやビスホスホネート製剤への切り替え、治療後の骨密度検査でどのように方針を判断するかについて説明します。 プラリアは「一度始めたら絶対にやめられない薬」ではありません。 しかし、やめる場合には、次の治療をどうするかまで含めて計画する必要があります。 特に注意が必要なのは、プラリアを中止した後に骨の代謝が急に変化し、骨密度が低下したり、背骨の骨折リスクが高まったりすることです。 そのため、「次回の注射を迷っている」「できればやめたい」と感じている場合は、次回投与日を過ぎる前に主治医へ相談することが大切です。

あらためてプラリアとはどのような薬か

プラリアは、デノスマブという成分の骨粗しょう症治療薬です。 骨を壊す働きに関わる仕組みを抑えることで、骨密度の低下を防ぎ、骨折リスクを下げる目的で使用されます。 骨粗しょう症では、通常6か月に1回、皮下注射で投与します。 6か月に1回という間隔は、通院回数が少ないという利点があります。 一方で、投与間隔が大きく空いてしまうと、薬の作用が弱まり、骨代謝が急に変化する可能性があります。 そのため、プラリアは「調子がよいから次回はやめる」「副作用が心配だから自分で中断する」という判断をしないことが重要です。

プラリアを自己判断で中断してはいけない理由

プラリアで特に注意が必要なのは、中止後の骨折リスクです。 プラリアの治療を中止すると、骨吸収が一時的に高まることがあります。 その結果、骨密度が低下し、特に背骨の骨である椎体に骨折が起こることがあります。場合によっては、複数の椎体骨折が問題になることもあります。 つまり、プラリアは「やめること自体」が問題なのではなく、次の治療を決めずに空白期間を作ることが問題になります。 次の注射を迷っている場合や、プラリアをやめたいと感じている場合は、次回投与日より前に主治医へ相談してください。

プラリアは一生続ける薬なのか

プラリアを始めた方が不安に感じやすいのが、「一生続けなければならないのか」という点です。 結論から言うと、必ず一生続けるとは限りません。 ただし、骨折リスクが高い場合には、治療を完全に中止できないことがあります。 治療を続けるか、変更するか、中止を検討できるかは、次のような要素を総合して判断します。

  • 年齢
  • 骨密度の値
  • 過去の骨折歴
  • 椎体骨折の有無
  • 転倒リスク
  • 腎機能
  • カルシウムやビタミンDの状態
  • 歯科治療の予定
  • 副作用の有無
  • 通院継続のしやすさ
  • 他の骨粗しょう症治療薬が使えるか

骨密度が改善していても、過去に椎体骨折がある方、転倒リスクが高い方、高齢の方では、治療を続けた方がよいと判断されることがあります。 反対に、骨折リスクが下がっている場合には、ビスホスホネート製剤などへ切り替えながら、治療内容を見直すことがあります。

プラリアをやめたい場合は「次の治療」と「その後」まで決める

プラリアをやめたい場合に大切なのは、単に「プラリアを中止するかどうか」ではありません。 重要なのは、次の3つです。

  1. プラリアをいつ中止するか
  2. 中止後にどの薬へつなぐか
  3. その後、骨密度と骨折リスクをどのように確認するか

プラリアを中止する場合、ビスホスホネート製剤などの骨吸収抑制薬へ切り替えることがあります。 これは、プラリア中止後に骨密度が急に低下することを防ぐ目的で検討されます。 一方で、骨折リスクが高い場合には、イベニティなど別の注射薬への変更が検討されることもあります。 ただし、イベニティは「プラリアをやめるためだけの薬」ではありません。 イベニティに変更しても、骨粗しょう症治療がそこで終わるわけではなく、その後の治療計画まで考える必要があります。

プラリアからイベニティへ変更すれば治療を終えられるのか

プラリアをやめたい方の中には、「イベニティに切り替えれば、プラリアを終えられるのでは」と考える方もいます。 しかし、イベニティはプラリア中止のためだけに使う薬ではありません。 イベニティは、骨折の危険性が高い骨粗しょう症に対して、骨密度を高め、骨折リスクを下げる目的で使われる薬です。 通常、イベニティは1か月に1回、12か月間投与します。 つまり、イベニティに切り替えても、骨粗しょう症治療がそこで終了するわけではありません。 イベニティの治療中も、骨密度、骨折の有無、副作用、カルシウムの状態、心血管系のリスクなどを確認しながら治療を進めます。 そして、12か月の治療が終了した後には、増えた骨密度を維持するために、プラリア、ビスホスホネート製剤などの骨粗しょう症治療薬へつなぐことがあります。 「プラリアからイベニティへ変える」ことは、治療の終了ではなく、治療計画の変更です。

イベニティで注意が必要なこと

イベニティは骨折リスクが高い方に対して検討される治療薬ですが、すべての方に同じように使えるわけではありません。 特に、心筋梗塞や脳卒中など心血管系の病気の既往がある方では、慎重な判断が必要です。 過去の病気、現在の治療内容、血圧や糖尿病などのリスクを確認したうえで、イベニティを使用するかどうかを判断します。 また、プラリアと同様に、カルシウムやビタミンDの状態、腎機能、歯科治療の予定なども確認します。 イベニティは「強い薬だからよい」「プラリアをやめるために使う」という単純な考え方ではなく、骨折リスクと全身状態を見ながら選択する治療薬です。

プラリアからイベニティへ変更した場合の6か月後チェック

プラリアからイベニティへ変更した場合、6か月後の骨密度検査は大切な中間確認になります。 ただし、ここで大切なのは、6か月後の結果だけで治療を終えるかどうかを決めるわけではないという点です。 イベニティは通常、12か月間の治療として計画される薬です。 そのため、6か月後の検査は「治療が順調に進んでいるか」「このまま12か月まで継続できそうか」「途中で見直す必要がないか」を確認するためのものと考えると分かりやすいです。

6か月後の状態 どのように考えるか 今後の方針
骨密度が改善している イベニティの反応が得られている可能性があります 原則として12か月まで継続し、終了後にどの薬で骨密度を維持するかを検討します
骨密度が横ばい すぐに治療失敗とは限りません。測定誤差や測定部位による差もあります カルシウム、ビタミンD、腎機能、転倒リスク、他の病気の影響などを確認します
骨密度が低下している 治療効果が十分に得られていない可能性があります 骨折の有無や薬剤の反応性を再評価し、治療方針の見直しを検討します
腰や背中の痛みが出た 骨密度の数値にかかわらず、椎体骨折の確認が必要です レントゲンやMRIなどの画像検査を行い、骨折の有無を確認します

骨密度が改善している場合

6か月後の骨密度が上がっている場合は、イベニティの効果が出ている可能性があります。 この場合は、基本的には12か月まで治療を続け、イベニティ終了後にどの薬で骨密度を維持するかを考えていきます。 ここで注意したいのは、骨密度が上がったからといって、その時点で治療が終わるわけではないということです。 イベニティで増えた骨密度をその後どう維持するかが、とても重要になります。

骨密度が横ばいの場合

6か月後の骨密度が大きく変わっていない場合でも、すぐに「効いていない」と判断するわけではありません。 骨密度検査には測定誤差があります。 また、腰椎では変化が見えやすく、大腿骨では変化がゆっくり出ることもあります。 そのため、骨密度が横ばいの場合は、薬の効果だけでなく、カルシウムやビタミンDの状態、腎機能、転倒リスク、他の病気や薬の影響なども含めて確認します。 そのうえで、12か月まで継続するか、途中で治療方針を見直すかを判断します。

骨密度が低下している場合

6か月後に骨密度が下がっている場合は、治療効果が十分に得られていない可能性があります。 この場合も、すぐに治療を中止するのではなく、まずは測定条件、骨折の有無、薬剤への反応、栄養状態、他の病気の影響などを確認します。 状況によっては、プラリアへ戻ることや、ビスホスホネート製剤などの骨吸収抑制薬へ変更することが検討されます。 大切なのは、「効いていないかもしれないからやめる」のではなく、骨折を防ぐために次の治療を考えることです。

腰や背中の痛みが出た場合

6か月後の骨密度が良くても悪くても、新しい腰痛や背中の痛みがある場合は注意が必要です。 骨粗しょう症では、背骨の骨である椎体に骨折が起きることがあります。 椎体骨折は、はっきりした転倒がなくても起こることがあります。 そのため、腰や背中の痛みが出た場合には、骨密度の数値だけで判断せず、必要に応じてレントゲンやMRIなどで骨折の有無を確認します。 この段階では、「プラリアをやめるか」「イベニティを続けるか」よりも、まず骨折が起きていないかを確認することが優先されます。

イベニティ12か月後の分岐|治療を終えられる人・続ける必要がある人

イベニティは、通常12か月で一区切りとなる治療です。 ただし、12か月の治療が終わったからといって、骨粗しょう症治療そのものが終了するとは限りません。 むしろ大切なのは、イベニティで増えた骨密度を、その後どのように維持するかです。 12か月後は、「薬をやめるかどうか」だけではなく、「次にどの治療で骨折を防ぐか」を決める大切なタイミングになります。

12か月後の状態 どのように考えるか 今後の方針
骨密度が改善し、骨折リスクも低くなっている 治療反応は良好と考えられます ビスホスホネート製剤などで維持療法を行い、将来的な休薬を検討することがあります
骨密度は改善したが、骨折リスクがまだ高い 数値は改善していても、骨折予防が引き続き必要です プラリアへ戻る、またはビスホスホネート製剤などへ切り替えることがあります
骨密度の改善が不十分 治療効果や骨折リスクを再評価する必要があります プラリアへ戻る、別の骨吸収抑制薬へ切り替えるなど、治療継続を検討します
治療中に新たな骨折が起きた 骨折リスクが高い状態が続いている可能性があります 治療終了ではなく、画像検査や生活環境も含めて再評価します

骨密度が改善し、骨折リスクも低くなっている場合

12か月後に骨密度が改善し、新たな骨折もなく、全体として骨折リスクが低くなっている場合は、イベニティの治療反応が良好だったと考えられます。 ただし、この場合でも、すぐにすべての薬を終了するとは限りません。 イベニティで増えた骨密度を維持するために、ビスホスホネート製剤などの骨吸収抑制薬へ切り替えることがあります。 その後も骨密度が安定し、骨折リスクが低い状態が続いていれば、将来的に薬を減らす、または一時的に休むことを検討する場合があります。 ただし、薬を休む場合でも、定期的な骨密度検査は必要です。

骨密度は改善したが、骨折リスクがまだ高い場合

骨密度が上がっていても、それだけで「もう治療しなくてよい」とは判断できません。 たとえば、過去に椎体骨折がある方、転倒リスクが高い方、高齢の方、大腿骨近位部骨折のリスクが高い方では、骨密度が改善していても、骨折リスクがまだ高いと判断されることがあります。 この場合は、プラリアへ戻ることがあります。 また、ビスホスホネート製剤などの骨吸収抑制薬へ切り替えて、骨密度を維持することもあります。 「プラリアをやめたい」という希望があっても、骨折リスクが高い場合には、治療を完全に中止できないことがあります。 その場合は、薬をやめることよりも、骨折を防ぐことを優先して治療方針を考えます。

骨密度の改善が不十分な場合

12か月治療しても骨密度の改善が十分でない場合は、治療方針を再評価します。 この場合、イベニティが終わったからといって、何も治療しないという選択は慎重に考える必要があります。 骨密度の測定部位、測定誤差、カルシウムやビタミンDの状態、腎機能、他の病気や薬の影響、転倒リスクなどを確認します。 そのうえで、プラリアへ戻る、ビスホスホネート製剤へ切り替える、別の治療を検討するなど、骨折を防ぐための治療を続けることがあります。

治療中に新たな骨折が起きた場合

イベニティの治療中に新たな骨折が起きた場合は、骨折リスクが高い状態が続いている可能性があります。 この場合は、治療終了ではなく、より慎重な再評価が必要です。 骨密度だけでなく、椎体骨折の有無、転倒リスク、生活環境、筋力、歩行状態、他の病気、使用中の薬なども含めて確認します。 特に腰や背中の痛みがある場合は、椎体骨折が隠れていないかを確認することが大切です。 必要に応じて、レントゲンやMRIなどの画像検査を行います。 イベニティ12か月後の判断で重要なのは、「薬を終えること」ではなく、その後も骨折を防げる状態を維持できるかです。 骨密度が改善しても、骨折リスクが残っていれば治療を続ける必要があります。反対に、骨折リスクが十分に低くなっていれば、将来的に薬を減らす、または休むことを検討できる場合もあります。

プラリアに戻る場合、ビスホスホネート製剤へ切り替える場合

プラリアをやめたいと思っていても、骨折リスクが高い場合には、結果的にプラリアへ戻ることがあります。 たとえば、骨密度が十分に改善していない場合、過去に背骨や大腿骨の骨折がある場合、イベニティ終了後も骨折リスクが高い場合などです。 また、腎機能や副作用の関係で他の薬が使いにくい場合にも、プラリアを再開することがあります。 プラリアに戻ることは、「治療に失敗した」という意味ではありません。 骨折を防ぐために、現在の骨の状態に合った治療へ戻すという判断です。 一方で、骨折リスクや全身状態によっては、プラリアやイベニティの後にビスホスホネート製剤へ切り替えることがあります。 ビスホスホネート製剤は、骨吸収を抑える薬で、増えた骨密度を維持する目的で使われます。 代表的な薬には、次のようなものがあります。

成分名 主な商品名
アレンドロン酸 ボナロン、フォサマック、アレンドロン酸錠など
リセドロン酸 ベネット、アクトネル、リセドロン酸錠など
ミノドロン酸 ボノテオ、リカルボン、ミノドロン酸錠など
イバンドロン酸 ボンビバ錠、ボンビバ静注など
ゾレドロン酸 リクラスト点滴静注など

ビスホスホネート製剤には、飲み薬、注射薬、点滴薬があります。 飲み薬は、起床後すぐに水で服用し、服用後しばらく横にならないなど、服薬方法に注意が必要です。胃や食道の症状がある方、服薬方法を守ることが難しい方では、注射薬や点滴薬が検討されることもあります。 注射薬や点滴薬は服薬の負担が少ない一方で、腎機能、脱水、カルシウム値、歯科治療の予定などを確認したうえで使用する必要があります。 ビスホスホネート製剤は、プラリアやイベニティの後に「治療を終わらせる薬」というよりも、骨密度を維持するための治療です。 そのため、切り替えた後も、骨密度検査や診察を続けながら、治療を継続するか、変更するか、いったん休めるかを判断します。

切り替え後の状態 どのように考えるか 今後の方針
骨密度が維持され、新たな骨折もない 骨折リスクを抑えられている可能性があります 一定期間継続し、安定していれば将来的な休薬を検討します
骨密度が低下している 治療効果が十分でない可能性があります 服薬方法や栄養状態を確認し、薬剤変更やプラリア再開を検討します
骨代謝マーカーが高い 骨吸収が高い状態が続いている可能性があります ビスホスホネート製剤の継続、追加投与、薬剤変更を検討します
新たな骨折が起きた 骨折リスクがまだ高い状態です 治療終了ではなく、プラリア再開や他の治療を含めて再評価します

骨密度が維持され、新たな骨折もなく、骨折リスクが低い状態が続いている場合には、将来的に薬物治療をいったん休むことがあります。 ただし、これは「骨粗しょう症が完全に治った」という意味ではありません。 薬を休める場合でも、運動や食事など日常生活での取り組みは続ける必要があります。 骨密度は一度改善しても、加齢、運動不足、栄養不足、転倒リスクの増加などによって再び低下することがあります。 カルシウムやビタミンDを意識した食事、適度な運動、転倒予防、日光を浴びる習慣、定期的な骨密度検査などを続けることが大切です。 薬を休めることは、骨粗しょう症への注意をやめてよいという意味ではありません。 反対に、骨密度が低下している場合、新たな骨折がある場合、骨代謝マーカーで骨吸収が高い場合、転倒リスクが高い場合には、薬を完全にやめることよりも、骨折を防ぐことを優先します。 ビスホスホネート製剤を続ける、薬の種類を変更する、プラリアに戻るなど、骨密度と骨折リスクに合わせて治療方針を決めます。 つまり、プラリアをやめたい場合でも、必ずしも「薬を完全に終える」ことが最初の目標になるわけではありません。 大切なのは、骨折リスクを下げながら、安全に治療を見直していくことです。

歯科治療がある場合はどうすればよいか

プラリア、イベニティ、ビスホスホネート製剤などの骨粗しょう症治療薬では、まれに顎骨壊死・顎骨骨髄炎が問題になることがあります。 特に、抜歯など顎の骨に影響する歯科処置を予定している場合は、自己判断で薬を中止するのではなく、主治医と歯科医師の両方に相談してください。 歯科受診時には、骨粗しょう症の治療薬を使用していることを必ず伝えることが大切です。 また、日ごろから口腔内を清潔に保ち、定期的な歯科検診を受けることも重要です。

プラリアをやめたいときに主治医へ伝えること

プラリアをやめたい、変更したいと感じている場合は、次の内容を整理して主治医へ伝えると相談しやすくなります。

  • なぜやめたいのか
  • 副作用が心配なのか
  • 実際に症状があるのか
  • 通院が難しいのか
  • 歯科治療の予定があるのか
  • いつから中止したいと思っているのか
  • 次回の注射予定日はいつか
  • 骨折歴があるか
  • 腰や背中の痛みがあるか
  • 他の薬へ変更したい希望があるか

「やめたい」と伝えること自体は問題ありません。 大切なのは、自己判断で中断するのではなく、安全に治療を変更できるかを確認することです。

まとめ|プラリアは自己判断で中断せず、次の治療まで計画することが大切です

プラリアは、骨粗しょう症の治療に使われる有効な選択肢の一つです。 一方で、自己判断で中断すると、骨密度の低下や椎体骨折のリスクが問題になることがあります。 プラリアをやめたい場合は、次の治療まで含めて計画する必要があります。 イベニティに変更する場合も、治療がそこで終わるわけではありません。 6か月後の骨密度検査で治療反応を確認し、12か月後には、プラリアへ戻る、ビスホスホネート製剤へ切り替える、他の治療を検討するなど、骨折リスクに応じた判断が必要です。 骨密度が改善しても、治療を完全にやめられるとは限りません。 反対に、骨折リスクが低くなっていれば、薬物治療をいったん休める場合もあります。 プラリアを続けるか、変更するか、中止を検討するかは、骨密度だけでなく、骨折歴、年齢、転倒リスク、腎機能、歯科治療の予定、副作用などを含めて判断します。 プラリアをやめたい、次回注射を迷っている、イベニティや他の薬への変更を考えている場合は、次回投与日を過ぎる前に主治医へ相談してください。 骨粗しょう症による骨折は、痛みだけでなく、歩行能力や日常生活の自立度を大きく低下させることがあります。 特に背骨や大腿骨の骨折は、生活の質を著しく下げる原因になることがあります。 そのため、骨粗しょう症と診断された場合には、「薬をいつやめるか」だけを考えるのではなく、「骨折を防ぐために、どのように骨密度を維持していくか」を考えることが重要です。 食事、運動、転倒予防はとても大切です。 しかし、骨粗しょう症と診断されるほど骨密度が低下している場合、生活習慣の改善だけで骨密度を十分に維持することは難しい場合があります。 プラリア、イベニティ、ビスホスホネート製剤などの薬物治療は、骨折を防ぐための重要な選択肢です。 薬を続けるか、変更するか、いったん休めるかは、骨密度、骨折歴、年齢、転倒リスク、腎機能、副作用、歯科治療の予定などを確認しながら判断します。 「プラリアをやめたい」と感じること自体は、決して悪いことではありません。 大切なのは、自己判断で中断するのではなく、骨折リスクを下げながら安全に治療方針を見直すことです。 骨粗しょう症の治療は、薬を使うことだけが目的ではありません。 将来の骨折を防ぎ、できるだけ長く自分らしい生活を続けるための治療です。 治療に不安がある場合は、主治医に相談しながら、継続・変更・休薬の可能性を一緒に考えていきましょう。

よくあるご質問(Q&A)

Q1. プラリアは1回だけでやめてもよいですか?

A. 自己判断でやめることはおすすめできません。 プラリアは中止後に骨吸収が高まり、骨密度の低下や椎体骨折が問題になることがあります。 1回だけでやめたい場合も、次の治療をどうするか主治医と相談してください。

Q2. プラリアをやめるとどうなりますか?

A. プラリアを中止すると、骨の代謝が急に変化し、骨密度が低下することがあります。 特に背骨の骨折リスクが問題になることがあります。 中止する場合は、ビスホスホネート製剤などの骨吸収抑制薬へつなぐことがあります。

Q3. プラリアは一生続ける薬ですか?

A. 必ず一生続けるとは限りません。 ただし、骨折リスクが高い場合には、治療を完全に中止できないことがあります。 骨密度、骨折歴、年齢、転倒リスクなどを確認しながら、継続・変更・中止を判断します。

Q4. プラリアからイベニティに変えれば、治療を終えられますか?

A. イベニティに変更しても、骨粗しょう症治療が終了するわけではありません。 イベニティは通常12か月間の治療で、その後は骨密度や骨折リスクに応じて、 プラリア、ビスホスホネート製剤などの治療へつなぐことがあります。

Q5. イベニティを12か月使った後は、薬をやめられますか?

A. 12か月後に骨密度が改善していても、治療を完全にやめられるとは限りません。 骨折リスクがまだ高い場合は、プラリアへ戻ることや、ビスホスホネート製剤へ切り替えることがあります。 骨密度が改善し、骨折リスクが低くなっている場合でも、維持療法を行うことがあります。

Q6. プラリアを一度休薬しても、再開することはありますか?

A. あります。 イベニティ終了後も骨折リスクが高い場合、骨密度の改善が不十分な場合、 ビスホスホネート製剤が使いにくい場合などには、プラリアを再開することがあります。

Q7. ビスホスホネート製剤に切り替えれば、薬を完全にやめられますか?

A. すぐに完全にやめられるとは限りません。 ビスホスホネート製剤は、プラリアやイベニティで得られた骨密度を維持するために使われることがあります。 骨密度が安定し、新たな骨折がなく、骨折リスクが低いと判断される場合には、 薬物治療をいったん休めることがありますが、定期的な骨密度検査は必要です。

Q8. ビスホスホネート製剤にはどのような薬がありますか?

A. 代表的な薬には、アレンドロン酸、リセドロン酸、ミノドロン酸、イバンドロン酸、ゾレドロン酸などがあります。 商品名では、ボナロン、フォサマック、ベネット、アクトネル、ボノテオ、リカルボン、ボンビバ、リクラストなどがあります。 飲み薬、注射薬、点滴薬があり、腎機能や胃腸症状、服薬方法などを確認しながら選択します。

Q9. プラリアをやめたい場合、いつ相談すればよいですか?

A. 次回投与日を過ぎる前に相談することが大切です。 投与間隔が空きすぎると、骨密度低下や骨折リスクが問題になることがあります。 次回注射を迷っている時点で、早めに主治医へ相談してください。

Q10. 歯科治療がある場合、プラリアやイベニティは中止すべきですか?

A. 自己判断で中止しないでください。 抜歯などの歯科治療を予定している場合は、主治医と歯科医師の両方に相談してください。 歯科受診時には、骨粗しょう症治療薬を使用していることを必ず伝えることが大切です。

Q11. 骨密度が上がったら、薬をやめてもよいですか?

A. 骨密度が上がっても、すぐに薬をやめてよいとは限りません。 増えた骨密度を維持するために、ビスホスホネート製剤などの治療を続けることがあります。 骨密度だけでなく、骨折歴や転倒リスクも含めて判断します。まずは早めに主治医へ相談してください。

Q12. プラリアをやめたい気持ちは主治医に伝えてもよいですか?

A. 伝えて問題ありません。 副作用への不安、通院の負担、歯科治療の予定、他の薬への変更希望などがある場合は、遠慮せずに相談してください。 大切なのは、自己判断で中断せず、安全に治療を変更できるかを確認することです。

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