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膝の治療について

変形性膝関節症をはじめ、半月板損傷や靭帯損傷などのスポーツ外傷、あるいは日常生活における慢性的な膝の痛みなど、膝関節の疾患は多岐にわたります。 寛田クリニックでは、トップアスリートのケアで培ったスポーツ医科学の知見を一般の整形外科診療に応用。 詳細な検査で痛みの原因を特定し、手術以外の方法(保存療法)による症状改善と機能回復を目指した治療を提供しています。

膝の画像診断と機能評価

適切な治療は、正確な診断から始まります。当院では複数の検査機器を組み合わせ、骨の状態だけでなく靭帯や筋肉の動きまで詳細に評価します。

診断に用いる主な検査機器

レントゲン(X線検査)
骨の変形や関節の隙間の状態を確認する基本的な検査です。
MRI(磁気共鳴画像撮影装置)
レントゲンでは写らない半月板、靭帯、軟骨の状態を鮮明に描出します。
MRI検査の詳細はこちらへ
超音波検査(エコー)
関節内の水(関節液)の状態や、動かした時の筋肉・腱の動きをリアルタイムで観察します。
KneeLax(膝関節動揺性測定器)
前十字靭帯損傷などが疑われる際、膝の「ゆるみ(動揺性)」を客観的な数値で評価する専用機器です。

膝の主な疾患

靭帯・半月板の損傷

前十字靭帯損傷(ACL)
ジャンプの着地や急な方向転換など、非接触の動作でも発生します。「バチッ」という断裂音や、関節内出血による強い腫れが特徴です。 放置すると膝がガクッと折れる「膝崩れ」を繰り返し、半月板や軟骨を傷める原因となります。 競技復帰を目指す場合は手術が必要になることが多く、MRI診断後に連携病院へ紹介し、術後のリハビリを当院でサポートします。
後十字靭帯損傷(PCL)
交通事故やスポーツで膝の前面を強く打ち付けた際(ダッシュボード損傷など)に、すねの骨(脛骨)が後ろへ押し込まれて受傷します。 前十字靭帯に比べて治癒力が高く、保存療法(リハビリや装具)で機能回復することが多いですが、膝の緩みが強い場合は手術が必要になります。
内側側副靭帯損傷
ラグビーやサッカーなどの接触プレーで、膝に外側から強い力が加わった際に発症します。 損傷の程度によりI度〜III度に分類されます。I・II度であれば、専用のサポーターを用いた保存療法で治癒することが多いですが、III度(完全断裂)や半月板損傷を合併している場合は手術が検討されます。
半月板損傷
膝のクッションである半月板に亀裂が入る障害です。スポーツでの受傷のほか、加齢により傷つきやすくなった半月板が些細な動作で損傷することもあります。 膝の引っかかり感(ロッキング)や痛みが強い場合は、関節鏡手術の適応となります。
離断性骨軟骨炎(OCD)
軟骨の下にある骨が壊死し、軟骨片が骨から剥がれ落ちてしまう障害です。 初期は膝の奥の漠然とした痛みですが、進行すると剥がれた軟骨が関節に挟まり(関節ネズミ)、激痛を引き起こします。MRIによる早期発見が極めて重要です。

変形性膝関節症と慢性痛

変形性膝関節症
加齢や筋力低下、過去の怪我などが原因で軟骨がすり減り、炎症や骨の変形が起こる疾患です。 立ち上がりや歩き始めに痛みが出ます。初期であればヒアルロン酸注射やリハビリでコントロール可能ですが、進行すると人工関節手術が必要になることもあります。
膝蓋骨周辺の痛み(ジャンパー膝・オスグッド病)
大腿四頭筋(太もも)の柔軟性低下や使いすぎにより、膝のお皿の上下に痛みが出ます。成長期のスポーツ選手や、中高年の運動愛好家によく見られます。

主な治療方法

痛みの緩和と運動機能の改善を目的とした治療を行います。

薬物療法・物理療法・処置

薬物療法・関節内注射
消炎鎮痛剤(内服薬・外用薬)の処方や、関節の滑りを良くするヒアルロン酸の関節内注射などを行います。
物理療法
温熱療法や電気治療を行い、患部の血流改善と痛みの緩和を図ります。
Coolief(クーリーフ)ラジオ波治療
※健康保険が適用されます。
薬物療法などで効果が不十分な慢性疼痛に対する治療法です。痛みの原因となる知覚神経にラジオ波を照射し、痛みを緩和させます。
Coolief(クーリーフ)ラジオ波治療の詳細はこちらへ

再生医療(自由診療)

公的医療保険が適用されない、全額自己負担の治療です。 治療は1回では完了せず、ほとんどのケースで複数回の継続的な投与が必要となります。 そのため、治療費は大変高額になります。 また、高額な費用をかけても効果には個人差があり、すべての方に症状の改善が見られるわけではありません。 当院では、こうしたリスクや費用対効果について十分にご理解いただいた上で、治療を行うかどうかの判断をお願いしています。

PRP療法・APS療法

PRP療法 / APS療法
自己血液から血小板などを抽出・濃縮し、患部に投与します。
再生医療(PRP/APS)の詳細・費用はこちら

リハビリテーション

理学療法士による機能評価と指導

マッサージなどの物理療法だけでなく、理学療法士が担当制で運動療法を行います。痛みの要因となっている身体の使い方の癖や、筋力バランスの乱れを評価し、改善へ向けた指導を行います。

動作分析と運動療法
歩行時や動作時の関節の動きを確認し、膝への負担を軽減するための身体の使い方を指導します。
足底板(インソール)
足元のバランスを整え、膝への衝撃や負担の軽減を図るためのオーダーメイドインソールを作成します。
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よくあるご質問

Q. 膝が痛いのですが、すぐに手術が必要ですか?

最初から手術をお勧めすることは稀です。まずはリハビリテーション、お薬、注射などの保存療法を行い、症状の改善を目指します。それでも改善が見られない場合に限り、連携病院での手術をご提案することがあります。

Q. MRI検査は当日に受けられますか?

A.はい、当院にはオープン型MRIを完備しており、基本的には当日の検査が可能です(予約状況によります)。閉塞感が少ないため、狭い場所が苦手な方でも安心して受けていただけます。 MRI検査の詳細はこちらへ

Q. スポーツ復帰までどれくらいかかりますか?

A. 確定診断によって大きく異なります。 打撲や軽度のMCL損傷であれば数週間で済む場合もありますが、ACL(前十字靭帯)断裂の場合は手術を含めて約8〜10ヶ月のリハビリ期間が必要になることが一般的です。 MRI検査などで損傷の程度を評価し復帰プランを提示します。

Q.クーリーフ(ラジオ波治療)は痛いですか?

A.局所麻酔を使用しますが、処置中は痛覚神経を熱で処理するため、ある程度の痛みを伴うことがあります。医師が適応を判断し、安全性に十分に配慮した上で実施いたします。
Coolief(クーリーフ)ラジオ波治療の詳細はこちらへ

Q.高齢ですがリハビリについてもらえますか?

A.はい、積極的に行っています。 加齢に伴う筋力低下やバランス能力の低下は、膝の痛みを悪化させるだけでなく、転倒や骨折のリスクも高めます。 当院では、サルコペニアやロコモティブシンドロームの予防も視野に入れ、患者様の体力や歩行状態に合わせた無理のない運動指導や生活動作の提案を行います。 なお、介護保険をお持ちの方は「通所リハビリテーション」をご利用いただける場合がありますので、窓口にてご相談ください。
通所リハビリテーションの詳細はこちらへ

寛田クリニック
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午前
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