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腰の治療について

腰痛といっても、その原因は年代や活動レベルによって全く異なります。 成長期のスポーツ選手なら「腰椎分離症(疲労骨折)」、働き盛りなら「椎間板ヘルニア」や「椎体終板障害」、中高年なら「脊柱管狭窄症」や「変性すべり症」。 さらには、レントゲンには写らない「仙腸関節炎」や「梨状筋症候群」など、原因は多岐にわたります。 寛田クリニックでは、丁寧な問診とMRI・エコーなどの画像診断を駆使し、痛みの原因を特定。その上で、スポーツ医科学に基づくリハビリテーションやブロック注射など、お一人おひとりの病態に合わせた治療を提供します。

腰部の画像診断

「レントゲンで異常なし」と言われた腰痛でも、MRI・エコーによる検査で原因が見つかることは少なくありません。特に成長期の腰痛や、長引く原因不明の痛みに対しては、早期のMRI検査が極めて重要です。

MRI(磁気共鳴画像撮影装置)
椎間板ヘルニアや神経の圧迫だけでなく、レントゲン(CR)では発見が難しい「腰椎分離症(疲労骨折)」の初期段階や、「椎体終板障害」の状態を確認します。 分離症は初期(亀裂が入った段階)に発見できれば、コルセット固定による完治(骨癒合)が期待できます。
MRI検査の詳細はこちらへ
超音波検査(エコー)
筋肉や筋膜の動き、炎症による血流の増加をリアルタイムで観察します。仙腸関節周囲の靭帯や、梨状筋の緊張状態の評価にも役立ちます。
徒手的検査(理学所見)
画像だけでなく、実際に身体を動かして痛みを誘発させるテストを行い、ヘルニアなのか、仙腸関節や梨状筋の問題なのかを鑑別します。

主な腰の疾患

成長期・スポーツ選手に多い疾患

腰椎分離症(初期〜進行期)
ジャンプや回旋動作の繰り返しで腰椎にヒビが入る「疲労骨折」です。10代前半に多く発症します。初期に発見し治療を開始すれば骨はつきますが、放置すると完全に分離(偽関節)し、将来的に骨がずれる「腰椎分離すべり症」へと進行するリスクがあります。
椎体終板障害
ゴルフや回旋スポーツで、椎体と椎間板の間にある「軟骨終板」が傷つく障害です。放置するとヘルニアやすべり症、シュモール結節へと進行する可能性があるため注意が必要です。
仙腸関節炎
骨盤にある「仙腸関節」の微細なズレや炎症によって痛みが生じます。ヘルニアのような神経症状はありませんが、腰の奥やお尻に鈍い痛みが出ます。身体のバランスの崩れが原因となることが多い疾患です。

成人・中高年に多い疾患

腰椎椎間板ヘルニア
椎間板の中身(髄核)が飛び出し、神経を圧迫して激しい痛みやしびれを引き起こします。
梨状筋症候群
お尻の筋肉(梨状筋)が硬くなり、その下を通る坐骨神経を圧迫します。ヘルニアと似た症状が出ますが、原因箇所が異なるため、MRI等による慎重な鑑別が必要です。
腰部脊柱管狭窄症
加齢により神経の通り道が狭くなり、歩くと足がしびれる(間欠性跛行)などの症状が現れます。
変性すべり症
加齢に伴い骨や椎間板が変性し、骨がずれてしまう状態です。

腰部の代表的な治療

痛みが強いまま無理に動かすと、かえって回復が遅れてしまう恐れがあります。
まずは薬物療法やブロック注射で痛みの悪循環を断ち切り、コルセット等で患部を安定させることで、リハビリ(運動療法)へ進むための土台を作ります。

薬物療法・ブロック注射・固定

コルセット固定
特に「腰椎分離症」の初期においては、専用のコルセットで患部を安定させ、骨の癒合を目指します。
神経ブロック注射
痛みの原因となっている神経の近くに局所麻酔薬を注入し、興奮した神経を鎮めて痛みの悪循環を断ち切ります。
エコーガイド下ハイドロリリース
エコーで確認しながら、癒着して動きの悪くなった筋膜(ファシア)の間に薬液を注入します。物理的に「剥がす」ことで滑りを良くし、痛みを緩和させる新しい治療法です。

腰部のリハビリテーション

当院は長年にわたり、プロスポーツ選手の治療やコンディショニングに携わってきました。
その豊富な経験と医学的根拠に基づき、背骨を支える深層筋(インナーマッスル)の活性化に加え、腰や臀部を支える基礎的な筋力強化も同等に重視しています。
先進機器「パワープレート」による負担の少ないトレーニングから、再発予防に向けた地道な筋力強化まで、患者様の状態に合わせた段階的なリハビリを提供します。

パワープレート(Power Plate)
前後・左右・上下の3次元高速振動が、無意識下で全身の筋肉に連鎖反応を引き起こすトレーニングマシンです。
重りを持たずに深層筋(体幹)を刺激できるため、腰への負担を抑えながら、短時間でリカバリーやバランス能力の向上が可能です。
運動療法・筋力強化
パワープレートだけでなく、腰を守る天然のコルセットである「腹横筋」や、身体を支える「臀筋群・背筋群」の強化も重要です。
理学療法士がマンツーマンで、患者様の筋力レベルに合わせた正しいフォームでのトレーニング指導を行います。
徒手療法・物理療法
欧州発祥の徒手療法による関節機能の改善や、最新機器を用いた疼痛緩和ケアを行います。

よくあるご質問

Q. 子供が運動中に腰が痛いと言っています。様子を見てもいいですか?

早急にご受診ください。 10代の腰痛は「腰椎分離症(疲労骨折)」の可能性があります。初期段階で発見できれば完治が望めますが、我慢して分離が進んでしまうと骨がつかなくなる恐れがあります。「ただの腰痛」と軽く見ず、MRIのある病院にご相談ください。

Q. MRI検査は当日に受けられますか?

A.はい、当院にはオープン型MRIを完備しており、基本的には当日の検査が可能です(予約状況によります)。閉塞感が少ないため、狭い場所が苦手な方でも安心して受けていただけます。 MRI検査の詳細はこちらへ

Q. お尻から足にかけてしびれがあります。ヘルニアでしょうか?

A.ヘルニアの可能性もありますが、「梨状筋症候群」や「脊柱管狭窄症」など他の原因も考えられます。 当院ではMRI検査に加え、徒手的な誘発テストを行い、痛みの原因が「腰」にあるのか「お尻(筋肉)」にあるのかを慎重に鑑別して診断します。

Q.仙腸関節炎と言われました。安静にするしかありませんか?

A.以前は安静が第一とされていましたが、現在は痛みの範囲内で身体を動かすことが推奨されています。 関節の動きを改善する徒手療法や、 パワープレートを用いた無理のない体幹トレーニングを行うことで、早期の回復と再発予防を目指します。

Q4.手術が必要と言われた場合どうなりますか?

A.足に麻痺が出ている場合や排尿障害がある場合など、手術が避けられないケースでは、連携する高度医療機関をご紹介します。 近年の手術は顕微鏡や内視鏡を用いるなど身体への負担が少なく、早期の社会復帰・競技復帰が可能になっています。

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